シンポジスト | 下村 英雄 | 労働政策研究・研修機構職業構造 職業指導部門統括研究員 |
パネリスト | 国重 浩一 | ナラティヴ実践協働研究センター所属、当学会国際交流委員 |
浅野 衣子 | 株式会社キャリア開発サポーターズ代表取締役、ナラティヴ実践協働研究センター所属、当学会国際交流委員 | |
三好 真 | 大妻女子大学人間関係学部人間関係学科講師、全米認定カウンセラー(National Certified Counselor)、当学会国際交流委員 | |
三宅 麻未 | 大手前大学経営学部講師、当学会理事・国際交流委員 | |
新免 玲 | 日本女子体育大学特任准教授、横浜市立大学特任講師、Earth Carrer Lab.代表、当学会理事・国際交流委員長 |
国際交流委員会は,海外からの知識をどのような姿勢で取り込むのか,また,キャリア理論だけではなくカウンセリングそのものにしっかりと取り組むことの必要性などについて発信してきました。最近は,海外・異文化/多文化との邂逅から学ぶための準備を進めています。
日本では,キャリア発達モデルが文化や時代の変化や背景により発達してきているなかで,昨今では多様性,包摂性という言葉が多用されるように,多文化を考慮したキャリアやカウンセリングの検討も重視されています。しかし,所謂多文化支援にだけ注目していくと個別性は見えてくるものの,社会性についてはどうでしょうか?公平性やソーシャルジャスティスの観点も重要ではないでしょうか。当日は,海外動向の調査研究の第一人者である下村先生とともに参加者の皆様にもご意見を募りつつ,国際交流委員会のクロストーク2を実施します。ぜひご参加ください。
下村 英雄(しもむら ひでお)
筑波大学大学院博士課程心理学研究科修了
博士(心理学)。労働政策研究・研修機構統括研究員。東京成徳大学大学院講師。厚生労働省職業能力開発専門調査員。前日本キャリア教育学会会長。前日本キャリア・カウンセリング学会監事。社会正義のキャリア支援研究会顧問。
キャリア心理学、キャリアカウンセリング論、キャリアコンサルティング及び関連政策に関する研究を専門とし、議論を牽引する。主著に『成人キャリア発達とキャリアガイダンス』(労働政策研究・研修機構、第37回労働関係図書優秀賞受賞)、『社会正義のキャリア支援』(図書文化)、『キャリアコンサルティング理論と実際6訂版』(雇用問題研究会)がある。
国重 浩一(くにしげ こういち)
ナラティヴ実践協働研究センター所属
1964年、東京都墨田区生まれ。ニュージーランド(NZ)、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士、NZカウンセラー協会員。鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年からNZに移住。同年に移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO法人ダイバーシティ・カウンセリングNZを立ち上げる。2019年には東京にナラテイヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加。2019年から日本産業カウンセリング学会の理事、2021年から日本キャリア・カウンセリング学会の理事となり、国際交流委員会に所属。2023年9月に拠点をNZから滋賀県大津市に移す。
浅野 衣子(あさの きぬこ)
株式会社キャリア開発サポーターズ代表取締役、キャリア開発カウンセラー(JICD・キャリア開発研究センター認定)、キャリアコンサルタント、認定スーパーバイザー(日本キャリア・カウンセリング学会認定)、ナラティヴ実践協働研究センター スターティングメンバー、地域若者サポートステーション事業専門委員会メンバー
同志社女子大学卒業後、阪急百貨店にて販売・仕入れ担当を経て、従業員の能力開発、顧客満足推進に従事。2001 年独立。多様なニーズを持った人々のキャリア支援としてカウンセリングやワークショップを実施。またスーパービジョンなど、対人支援者の支援をライフワークとして取り組んでいる。
三好 真(みよし まこと)
大妻女子大学人間関係学部人間関係学科 講師
全米認定カウンセラー(National Certified Counselor)
米国南イリノイ大学でカウンセラー教育・スーパービジョン学の博士号を取得。 在米中、同大学院において、グループワークの概論・実習のインストラクター及びスーパーバイザーとして勤務。帰国後は、スーパービジョン、キャリア教育、臨床心理現場において、グループ・ワークを応用する手法を用いている。
三宅 麻未(みやけ まみ)
博士(商学)大手前大学 経営学部 講師、国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE Inc. 認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー、当学会理事
慶応義塾大学卒業後、国内化粧品メーカーのマーケターを務める。米国 Hult International Business School, M.B.A. 修了後は外資家電メーカーのブランディングマネージャーや地方創生プロジェクトなど約10年にわたり「社会への価値提供」をテーマに多彩な経験を積む。様々な経験の中で、人がイキイキと働ける組織の在り方に関心を持ち始め、30代半ばで会社勤めから心機一転、キャリア開発を専門に研究者の道へ進む。博士(商学)取得後は大学にて経営学の教鞭を執るかたわら、キャリアコンサルタントの国家資格を活用し幅広い世代の相談に応じている。
新免 玲(しんめん れい)
日本女子体育大学特任准教授、横浜市立大学特任講師、Earth Career Lab.代表、国家資格キャリアコンサルティング技能士2級・公認心理師、教育工学(修士)、eLPラーニングデザイナー&マネージャー 、当学会理事
アメリカの州立大学卒業後より教育・人材育成現場で職務経験を積み、20年ほど主に大学生や高校生を含めた若年層のキャリアコンサルティングおよび支援業務に携わる。昨年より横浜市立大学のJST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)共創分野本格型、産学官連携プロジェクトに参画。最近は、不登校・ひきこもり等特別支援が必要な人に対する医療連携の心理キャリア支援プログラムの開発研究に取り組んでいる。