就職活動の早期化が加速するなかで、なかなか内定が得られない学生が一定数存在する。そうした「就活困難学生」に対して、どのように支援をしていくべきなのだろうか。送り出す側、受け入れる側と、異なる立場から、それぞれの現場における現状や課題、支援方法についてディスカッションを行う。

シンポジスト

古野 素子（ふるの・もとこ）
（独）高齢・障害・求職者雇用支援機構　障害者職業総合センター職業センター開発課課長補佐兼主任障害者職業カウンセラー。京都府立大学大学院卒業後、2001年～障害者職業カウンセラーとして入職して以後、全国7か所の障害者職業センターにおいて、職業相談・職業評価、職業準備支援、ジョブコーチ支援、リワーク支援、事業主支援、就労支援を行う関係機関への助言、研修等を担当。障害者職業総合センター職業センターでは発達障害者、精神障害者、高次脳機能障害者の就労支援に係る支援技法開発に携わる。

松村 賢子（まつむら・さとこ）
国立大学法人　山梨大学　キャリアセンターキャリアアドバイザー。国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー。新潟工科大学工学部物質生物システム工学科卒業。サービス業など様々な業種を経て前職：需給調整機関で主に女性・学生の就業支援に従事。異なる背景を抱えた方のカウンセリング経験を活かし、現職は学生1人ひとりに合ったキャリア支援を行っている。

山田 由紀子（やまだ・ゆきこ）
株式会社トレードワルツにてSaaSスタートアップ企業の採用・研修開発に携わる。国家資格1級キャリアコンサルティング技能士。勤務のかたわら、大学にてキャリアデザインセミナー講師や企業の管理職向けダイアローグコミュニケーションセミナーにも携わる。対話とウェルビーイングを大切にした個人と組織の活性化に働きかけている。略歴：教育及び情報サービス企業にて、営業、営業トレーナー、人事教育研修。需給調整機関にて就職氷河期支援、育児/病気と仕事の両立支援ほか20代~60代の幅広いキャリア支援に従事してきた。

企画・司会

山本 和美（やまもと・かずみ）
国立大学法人 山梨大学 教育統括機構 特任教授。国家資格２級キャリアコンサルティング技能士。埼玉大学大学院教育学研究科学校教育専攻（心理・教育実践学専修）博士前期課程修了（教育学修士）。
大学生から社会人向けのキャリアカウンセリングおよびキャリアデザイン講師のほか，学校コンサルテーション，企業向け社員研修と，幅広い層のカウンセリングおよびコンサルティングに尽力してきた。主な研究テーマは、発達障害傾向のある学生（グレーゾーン）へのキャリアコンサルタントの関わりについて。