本学会研修委員会(旧事例検討会普及委員会)では、2022年10月から2023年9月まで、月に1回のペースで「PCAGIPファシリテータートレーニング」を実施しました。PCAGIP法は、ただ実践するだけではなく、その背後にある意味や哲学、人間観を理解することが大切と言われています。特に「安全な雰囲気の中での相互作用」を通じて参加者の力を引き出す役割をファシリテーターは担います。
このトレーニングでは、PCAGIP特有の雰囲気を作るファシリテーターとしての経験を深めるため、全員が4つの役割(ファシリテーター、話題提供者、金魚、記録係)を体験しました。この経験を通じ、オンラインでのPCAGIPならではの工夫や心配り、さらには記録係との連携、そして何度も実践を重ねることでわかるPCAGIPの醍醐味や魅力に気づくことができました。
そのような体験から得られた様々な気づきや学びについて、みなさんと共有したいと思います。
また、PCAGIPファシリテータートレーニングの第2クールは年内に開催予定です。興味を持たれた方は、ぜひともこの機会に参加されてください。
南 陽子(みなみ・ようこ)
1977年生まれ、宮崎県在住。キャリアコンサルタント、1級キャリアコンサルティング技能士、公認心理師、前事例検討会普及委員長。
キャリアコンサルタント同士が相互の交流により、それぞれの生き方や実践を支えらえる仕組みを作れないかと考えていた時に、村山先生とPCAGIP法に出会う。2016年7月より対面とオンラインでPCAGIP法による“事例検討”を行う。『PCAGIPネットワーク』メンバー。キャリアコンサルティング協議会HPコラム「キャリアコンサルタントとPCAGIP法」(https://www.career-cc.org/column/column000273.html)を執筆。
個人研究発表「キャリアコンサルタントによるPCAGIP法の実践とその考察―事例提供者の感想から―」(当学会第23回大会)、共同研究発表「キャリアコンサルティングへのPCAGIP法導入の意義と課題」(日本人間性心理学会第36回大会)
加賀谷 晴美(かがや・はるみ)
北海道札幌市在住。キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士、JCDA認定CDA。本学会理事・地域活性化委員長・研修委員、前事例検討会普及委員。
2016年7月当時の技能士会のご縁で福岡にて村山先生のPCAGIP研修会2日間に参加し、その魅力に取り付かれ以降旧技能士会・現ACCN北海道支部での活動を中心にPCAGIP法による事例検討の学びを継続中。大事にしているのはPCA。PCAGIP法による事例検討に取り組みたい方、キャリコンと学会をつなぎたい方、Facebook-Messengerからご一報ください、是非ご一緒に!
第1期PCAGIPファシリテータートレーニング参加者(予定)