シンポジスト | 国重 浩一 | ナラティヴ実践協働研究センター |
三川 俊樹 | 追手門学院大学心理学部 教授 | |
指定討論者 | 馬場 洋介 | 日本キャリア・カウンセリング学会 会長 帝京平成大学大学院 臨床心理学研究科 教授 |
企画・司会 | 濵田 多美代 | 当学会 スーパーバイザー委員会 委員長 |
社会を支えるひとり一人にカウンセリングを実施するカウンセラーは、カウンセラー自身も気づきと自己成長を図っていかねばなりません。しかしながら、カウンセラーの発達と自律を促すスーパービジョンは、まだまだ敷居が高く、身近に活用される状況には至っていないようです。 本シンポジウムでは、ナラティヴ・セラピーでお馴染みの国重浩一先生、当学会のスーパーバイザー養成講座を牽引してこられた三川俊樹教授をお招きしそれぞれの立場から話題提供後、指定討論者からの意見や参加者の質疑も踏まえ、意見交換しながら深めていくことが目的です。
国重 浩一(くにしげ・こういち)
1964年、東京都墨田区生まれ。日本臨床心理士、NZカウンセラー協会員。ナラティヴ実践協働研究センター所属。兵庫県立大学非常勤講師。
ニュージーランド(NZ)、ワイカト大学カウンセリング大学院でナラティヴ・セラピーを専門に学ぶ。鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年から2023年までNZに在住。NZでは移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。一方日本では、東京に一般社団法人ナラテイヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加。日本キャリア・カウンセリング学会では、国際交流委員会に所属。著書には「ナラティヴ・セラピーの会話術」「震災被災地で心理援助職に何ができるのか」「どもる子どもとの対話」「もう一度カウンセリング入門」など。訳書には「心理援助職のためのスーパービジョン」「カップル・カウンセリング入門」など
三川 俊樹(みかわ・としき)
追手門学院大学心理学部教授。
1961年大阪府出身。1984年3月大阪大学人間科学部卒業。1986年3月大阪大学人間科学研究科博士前期課程修了(学術修士)。
1987年4月追手門学院大学文学部助手。専任講師、助教授を経て、2004年4月人間学部教授、2006年4月心理学部教授、現在に至る。専門はカウンセリング心理学。
2009年から日本産業カウンセリング学会のスーパーバイザー養成に取り組み、スーパーバイザーおよびスーパーバイザーの指導者(メンター)の訓練に携わってきた。現在は、日本キャリア・カウンセリング学会のマスタースーパーバイザーとして、メンター会議等に参加し、スーパービジョンメンターとその訓練生の指導を担当している。
著書には、日産業カウンセラー協会(編)「産業現場の事例で学ぶ カウンセラーのためのスーパービジョン活用法」(共著、金子書房)などがある。2020年度には、厚生労働省の委託事業「キャリアコンサルタントの資質の向上に資する環境整備に関する調査研究」において、キャリアコンサルティングにおけるスーパービジョンについて提言を行ってきた。
馬場 洋介(ばば・ひろすけ)
日本キャリア・カウンセリング学会 会長
帝京平成大学大学院 臨床心理学研究科長 教授。
平成医会 平成かぐらクリニック リワーク統括責任者。株式会社リクルートでメンタルヘルス担当、株式会社リクルートキャリアコンサルティングで再就職支援キャリアカウンセラーとして精神障害者等の就労支援に携わる。産業心理職育成をしながらメンタルヘルス専門医療機関リワーク責任者。日本産業心理職協会理事(研修企画担当)、産業ソーシャルワーカー協会理事。『キャリア心理学 ライフデザイン・ワークブック』(共著 ナカニシヤ出版2018)。臨床心理士、公認心理師、2級キャリアコンサルティング技能士、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、中小企業診断士
濵田 多美代(はまだ・たみよ)
「たみこころの相談室」主宰のかたわら、自治体健康相談室および医療保健センターのカウンセラーとして勤務。(一社)日本キャリア・カウンセリング学会、スーパーバイザーおよび養成講座の指導者(メンター)を担当。特に働く人の支援やカウンセラー・キャリアコンサルタントのカウンセリングおよびスーパービジョンを多数担当。旧労働省認定中級カウンセラー(現シニア産業カウンセラー)・産業カウンセラー・ス―パーバイザー。(一社)日本産業カウンセラー協会 元副会長、同関西支部、元支部長。
著書には、実践『職場で使えるカウンセリング』誠信書房 第6章 Ⅱ執筆